人間交差点 第002話 『海の時間』
主人公:節ちゃん
ーあらすじー
節ちゃんは、青春時代に、当時通っていた夜間高校の教師と逢瀬を重ねていた。
工場で汗を流しながら働き、昼休みの合間を縫っては教師に逢いに行っていた。
戸惑いながらも、メリハリのある時間を過ごしていた。
しかし、それもそう長くは続かなかった。
教師には大人の恋人がいたのである。
すべてを悟った節ちゃんは、行く当てもなく町を出た。
着のみ着のままで辿り着いた、どこかの温泉街。
とある旅館の女将に誘われ、中居として働くこととなった。
十数年ののち…
一人の男性客がやってきた。
それは、節ちゃんの『過去』そのものである、あの男性教師であった。
節ちゃんは、「1万円で夜伽をする」と持ちかけ…
感想
兎にも角にも、この話に於いては男がダメすぎる。
いや、第一話の男も相当なもんですが、ああいうハッキリした明らかな悪より、今回のようなボヤけた悪のほうが始末に負えない。
第一に、恋人がいるのに教え子に手を出しちゃう。
この時点でもうダメ。
そして、十数年ぶりとはいえ、その相手のことをまったく覚えていない。
さらに、1万円で夜伽をするという話に乗っかってしまう。
なんだこの、だらしなさすぎる男は。
節ちゃんは、「忘れられているのなら、こっちも単なる客扱いして忘れてやるわ」的な思いで夜伽の話を持ちかけたのだ。
あまりに響かない男に対し、途中で崖から突き落としてやろうかという殺意が芽生えたか?と思わしきひとコマがありましたが、特に何もありませんでした。
最終的には「忘れることはできなかったけど、吹っ切ることは出来た」みたいな読み方であってますか?矢島先生!